LLMと歩む、これからの学び方
LLMから知識を蒸留し、LLMを羅針盤にする
1. はじめに
- これまでの学び:
- 教科書、先生、黒板
- 与えられた内容を覚える
- これからの学び:
- 自分で問い、調べ、選び、進む
- 「自ら学ぶ力」こそが武器になる
2. プログラミングの学習でぶつかる壁
- 分からない用語に出会う
- 書いてみたけどうまく動かない
- 自分が今何をすべきか分からない
→ そのとき、手が止まってしまう人が多い
3. 原因は「イメージできないこと」にある
- 知識がない ≠ ダメ
- イメージできない → 動けない
→ 「未知のものに対する想像力」がないと、行動できない
4. ここで登場するのが、LLM(大規模言語モデル)
- ChatGPTやGeminiに代表されるAI
- 会話形式で、さまざまな知識や説明を返してくれる
- しかも、その人のレベルに合わせてくれる
5. LLMから知識を蒸留する
- 未知のものを「わかる形」に変えるための対話相手
- 複雑な技術を、言葉・図解・比喩・例で説明してくれる
- 何度でも、何通りでも聞き直せる
→ 自分の頭の中で整理されるまで、問いを重ねて知識を蒸留する
6. LLMを学びの羅針盤にする
- 「どこから学べばいい?」
- 「どういう順番で進めばいい?」
- 「AとB、どちらが自分に合っている?」
→ LLMに問いながら、次に進む方向を決めることができる
7. 自分のプロジェクトが、地図のない冒険だとしたら
- LLMは、ナビゲーターになる
- 何を調べればいいか、何を知らないかも含めて教えてくれる
- 一人で悩まず、“問い続ける”ことができる
8. 大事なのは、「分からない」ときに止まらないこと
- 今、分からないことは問題ではない
- “そのままにする”ことが一番危険
- 迷ったとき、詰まったとき、止まったとき
→ LLMを使って「問いを立てる」
9. LLMと効果的に対話するために必要なこと
- LLMは、あなたが「何を知りたいか」「何に困っているか」を、
正確に伝えないと力を発揮しない。
LLMに伝えるべき3つのこと
1. 自分がやりたいこと(目的)
- 何を実現しようとしているのか?
- ゴールは何か?
2. 今の状況(文脈)
- どういうコードを書いたか
- エラー内容や、起こっている不具合
- どこまで試したか
3. 自分が分からないこと(課題)
- 何が理解できていないか
- どこからが不明なのか
- どこまでが理解できているのか
10. チャットは“文脈を積み上げる”プロセス
- LLMとの対話は、一発で答えを出すのではなく、
少しずつ状況を共有しながら一緒に考えていく
チャットの進め方(例)
ステップ1:やりたいことを伝える
Vueでフォームを作って、入力された内容をバリデーションしたいと思っています。
ステップ2:現状と課題を伝える
基本的なフォームは作りましたが、バリデーションの方法が分かりません。
VeeValidateというライブラリを使うつもりですが、使い方が理解できていません。
ステップ3:具体的なコードやエラーを共有する
今のコードはこうなっています。(コード省略)
VeeValidateを使ってみたところ、"schema is not defined"というエラーが出ています。
ステップ4:わからないポイントを明確にする
このエラーの原因と、正しい使い方を知りたいです。
11. 文脈が積み上がると、LLMの回答が変わる
- 表面的な質問ではなく、文脈を積み重ねることで、 あなたの状況に合った“具体的で的確な答え”が返ってくるようになる。
12. チャットの基本姿勢
- 対話を通して、問題を一緒に分析していく
- 「質問力」よりも「状況を共有する力」が大切
- 分からないことは、分からないまま伝えてよい
13. LLMを“問いのパートナー”にする
- LLMは、あなたの「分からない」に対して、
すぐに正解を出すためのものではない。- 一緒に考える相手
- 問いを深める相手
- 道を探すための対話相手
→ だからこそ、「伝えること」が大事
14. まとめ:LLMから知識を蒸留し、LLMを羅針盤にする
- 分からないことをそのままにせず、問いとしてLLMに投げる
- 自分の目的・状況・課題を伝えることで、具体的な助けが返ってくる
- LLMとの対話を通して、自分の地図を広げ、次の一歩を定めていく
15. 最後に
この先、「知らないことに出会う」機会は続いていきます。
手を止めないことです。
- 問いながら進むこと
- 伝えながら考えること
- そして、自分で道を切り拓いていくこと
LLMは、そのすべてを支えるための道具となり得ます。
